<大森ファーム> 来期に向けての苗準備
ネットベリー スタッフの石場です。
「春は苦味、夏は酸味、秋は辛味、冬は脂肪」という言葉があります。
冬の寒さを乗り越えるためにたくわえた脂肪や老廃物を身体の外に出すために、
新陳代謝を活発にしてくれる苦味を春は食べなさい、という昔からの食養生の知恵。
この時期の「苦味」といえば山菜。
安来でも、あちらこちらにふきのとうが顔を出すようになりました。
天ぷらやふきのとう味噌にして、美味しくいただきます。
大森ファームでは「紅ほっぺ」の二番果のピークが過ぎ、
忙しさがいったん落ち着いたところです。
のんびりできるかと言えばそんなことはなく、
来作に向けての苗づくりの準備を進めています。
いちごの苗は、いちごの株元から次々に伸びてくる「ランナー」というひょろっとした茎を土に受けることで育てていきます。
基本的には、専用の育苗ハウスで春から夏にかけて行うこの作業。
就農1年目の大森ファームは、ハウスの準備からスタートです。
何もない状態から、土をレーキで平らにして、防草シートを張っていきます。
ハウスで手足を伸ばして青い空を見上げるのも今だけの贅沢。
ベンチを組み立てて、苗床の用意が完了したのちに、
ランナーを伸ばす“親”となる株の苗を、プランターや大きな苗ポットに移植していきます。
いわゆる、お引越しです。
早い農家では、12月頃には移植を行います。
そうして冬の間にしっかりと根をはらせることで、
暖かくなった春の時期に一気に成長が進み、親株を大きく、元気に育てるというやり方もあるそうです。
今年の8月までかけて、来作のいちごとなる苗をおよそ7,500本育てていく予定です。
気温が上がり、身体を動かしたくなるこの春先、
その思いで作業を一気にがんばりすぎると
冬の運動不足の反動で身体を痛めたり、体調を崩しやすいときでもあります。
食べものの力も借りながら、
ちょっとずつ、冬の身体から春の身体にしていきたいですね。
2019.03.11 大森ファーム
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